マイホームの購入には親子リレーローンという選択も可能
2世帯住宅としてマイホーム購入を検討している場合、広い家を希望するケースも少なくありません。
しかし、広くて快適な家を建てるには、購入価格も高くなってしまいますよね。
そんな時に検討したいのが「親子リレーローン」です。
聞いたことがあるけれど、親子リレーローンとはどんなものなのか詳しく分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マイホーム購入の際に参考となるよう、「親子リレーローン」のメリットデメリットについて解説していきましょう。
マイホームを購入するときに検討したい親子リレーローンとは？
親子リレーローンとは、親子などの親族同士が同居するために住宅ローンを組み、将来的には親から子へと引き渡す形で借入返済をしていく制度をいいます。
中高年の親と成人した子のペアでローンを組み、始めは親が返済していくケースが多く見られます。
親が高齢になり定年退職した時点で、子へと返済を引き継ぐ形となります。
親子リレーローンでは、マイホーム購入時だけでなく、リフォームや住み替えなどの際にも利用することが可能です。
マイホーム購入時に選択できる親子リレーローンのメリット・デメリット
メリット
●月々の支払額を抑えることができる
マイホームを購入した際の住宅ローンでは、完済時の年齢が満80歳未満であることが条件となっていることが一般的です。
しかし、親子リレーローンでは、子どもの年齢が基準となるため最長35年の住宅ローンを組むことができます。
また、長期間での返済のほうが1か月あたりの支払い額を抑えることができるのもメリットと言えるでしょう。
●借入額を増やすことができる
親子リレーローンでは、親子の収入を合算して借入可能金額を決定することができるため、物件選びの選択肢を増やすことができるのもメリットの1つです。
2世帯住宅は一般住宅と比べると高額になりやすいので、親子リレーローンを組むことで長く住むことができるマイホームを選択することができます。
また、年齢が若く子どもの収入が低いために、借入希望額を借りられないという場合に親子リレーローンを利用することで、マイホームの購入をサポートすることができます。
デメリット（注意点）
●相続でトラブルとなる可能性がある
親子リレーローンは、同居予定の親子が利用し、親が支払う分と子どもが支払う分の比率がそのまま持分比率となるのが一般的です。
もし、親が死亡した場合、親の持ち分は相続の対象となるので、親族間でトラブルとなってしまう可能性があります。
このような事態を避けるために、事前に相続財産の分配をしっかりと決めておくのが安心です。
●新たなローンが組めないケースもある
親子リレーローンでは、親が返済している期間には子どもが支払う必要はありませんが、契約上では子どもが親の連帯債務者となっているため、親子リレーローンの契約期間中に他の住宅ローンを組むことは難しくなります。
まとめ
いかがでしたか？
親子リレーローンとは、親から子へと2世代に渡って借入返済をしていくもので、長期のローンを組むことが難しい場合や、子どもの年収だけでは希望額を借り入れることができない時などに役立ちます。
マイホーム購入の際の選択肢の1つとして検討してみてくださいね。
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